皆さん、こんにちは!
ふぇみんは、4月18日付で、殺傷武器輸出の閣議決定に抗議し撤回を求める要請書を、岸田首相宛に送りました。
ぜひお読みいただき、反対の声を大きくしていきましょう!
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内閣総理大臣 岸田文雄 様 2024年4月18日
東京都渋谷区神宮前3-31-18
ふぇみん婦人民主クラブ
共同代表 片岡栄子 坂上祥子 二木洋子
殺傷武器輸出の閣議決定に抗議し撤回を求めます
私たちふぇみん婦人民主クラブは、2度と戦争はしないとの思いで1946年に創立した全国組織の女性団体で「武力で平和はつくれない」の立場にたち、あらゆる戦争に反対の立場で行動してきました。
そうしたことから私たちは「国家安全保障戦略」の新たな文書(2022年12月)で「防衛装備移転三原則の制限を見直す」と明記があり、23年4月より非公開での与党の実務者協議が始まり、中間報告が公表された7月5日に私たち含めて4団体で国会議員会館前で抗議をしました。その後も協議日には抗議を続け、次期戦闘機の共同開発(英伊日)の調印日の12月14日には防衛省前で、12月22日(3原則の運用指針改悪)、3月26日(次期戦闘機の共同開発後の第3国輸出容認)の2度の閣議決定の日には官邸前でも抗議行動を行ってきています。
1970年代から「武器輸出3原則」の名のもとに、歴代自民党党首は武器の輸出を慎むとし、81年には衆・参で全会一致の決議まで上げ「国是」となりました。2014年の安倍政権下で一部解禁されたとはいえ「殺傷武器輸出はしない」国であることは、非核3原則や専守防衛と並び、主権者によって当然視されてきたことです。それをわずか12人の与党議員による協議を経て、国会での公明議員と首相との2度のやりとりを「十分な説明があった」などとして、閣議決定をしました。あり得ない暴挙です。
戦争や紛争を常に必要とする国―つまり死の商人国家への変貌は、憲法の平和原則に照らして大問題であり、戦後78年かけて築き上げた「非戦の国」として得た信頼を一挙に失います。その損失は金銭による利益で相殺されるものではなく、安全保障上の損失も計り知れないものがあります。軽々に閣議決定で決められる事案ではありません。
ここに強く抗議し、閣議決定の撤回を求めます。