2016年3月25日金曜日

沖縄の米兵による性暴力事件に関して、要望書を提出しました!

皆さん、こんにちは。

 3月13日に沖縄県で起きた、米兵による性暴力事件に関して、安倍晋三首相、岸田文雄外務省、中谷元防衛相、キャロライン・ケネディ駐日米国大使、ジョン・ドーラン在日米軍司令官、ローレンス・ニコルソン沖縄地域四軍調整官宛てに、3月22日に要望書を提出しました。


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2016322日  

ふぇみん婦人民主クラブ
共同代表 設楽ヨシ子 坪田康子


沖縄米兵性暴力事件に抗議し、基地の縮小・撤去を求める要請書


 私たち、ふぇみん婦人民主クラブは1946年の創立以来、女性の人権や平和、環境問題などに取りくんできた全国組織の女性団体です。

 米軍キャンプ・シュワブ所属の海軍水兵ジャスティン・カステラノス容疑者は、313日未明に沖縄観光中の女性に対して性暴力事件を起こし、14日に「準強姦」の容疑で逮捕され、身柄は那覇署から那覇地検に移されました。恐怖と長期にわたるトラウマにつながる性暴力事件は、言うまでもなく凶悪犯罪であり、今回の米兵の卑劣な行為に対し強い怒りをもって抗議します。
 
私たちは繰り返される米兵の事件に対し、これまでも実効性のある再発防止と厳正な処罰を要求してきました。米軍はそのたびに「綱紀粛正」や「教育プログラムを徹底する」と謝罪、約束しています。しかしこれらが順守されていないことが今回の事件でも証明されました。

何故事件・事故は相次ぐのか。私たちはこれまで「日米地位協定」の米軍優位性にその大きな理由があることを指摘し、協定の抜本的見直しを求めてきましたが、日米両政府は共に「運用の改善」で逃げているだけです。このことは米軍の慢性的な緊張感の緩みをもたらし犯罪・事件の温床になっていることをあらためて強調したい。早急に見直しに着手すべきです。
更に米軍が在日米軍による性犯罪を真剣になくしたいと考えているのか、疑問を抱かせる事実が明らかになっていることを重視したい。最近の8年間で「性犯罪処分の詳細が判明」している244人中3分の2近くが収監されなかったとAP通信が伝え、「処分の甘さを告発」している(2014212東京新聞)ことを米軍関係者は重く受け止めるべきです。

私たちは日米両政府関係者に、下記を強く要請します。
1)被害者への正当な賠償と充分な精神的ケアをおこなうこと。
2)厳正な加害者処罰をおこなうこと。
3)性暴力犯罪の再発防止策を文書で示すこと。
4)日米地位協定の見直しに向けた道筋をつくること。
5)性暴力を生む基地・軍隊の縮小・撤去を要求するとともに、新たな基地強化の辺野古新基地建設計画を撤回すること。


 
 

2016年3月7日月曜日

ふぇみん婦人民主クラブ70周年アピールを出しました!

2016年3月16日で、ふぇみん婦人民主クラブは70周年を迎えます。

ふぇみん婦人民主クラブは、「戦後最初にできた大衆的な女性団体」として発足し、政党や宗教、政治組織とは関係なく、女性たちの自立した団体として、女性の人権、ジェンダー、平和、脱原発、環境の問題に取り組んできました。

これを記念して、3月5日に「ふぇみん婦人民主クラブ70周年のつどい~世代をこえて平和をつなぐ」を開催し、アピールを採択しました。

皆さま、これからも末永くどうぞよろしくお願いします。共に歩み続けましょう!


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アピール
ふぇみん婦人民主クラブ70周年のつどい~世代をこえて平和をつなぐ~

私たちふぇみん婦人民主クラブは今年の316日に70周年を迎えます。会員や読者、皆さまのお力で、70周年を迎えることができました。深く感謝申しあげます。

ふぇみん婦人民主クラブは、1946年「戦後最初にできた大衆的な女性団体」として発足しました。創立に当たっては、戦争中たくさんの女性たちが侵略戦争に加担した誤りを認識し、女性自身が民主的な力をつけていくという強い意志がこめられていました。
 「女たちの手による女たちの新聞」である婦人民主新聞は同年822日に創刊しました。19913月からは「ふぇみん」の愛称で発行し続け、2012915日号で3000号となりました。201635日号で3115号を数えます。 
私たちは平和や女性の自立を求めて活動を続けてきましたが、今日なお必要とされる状況が続いていることに歯がゆさも感じています。
70周年を迎えるにあたり、もう一度女たちが結集し、時代を逆戻りさせないよう決意を胸に新たな出発式にしたいと考えています。

昨年、安倍政権は平和憲法をないがしろにする安保関連法制を強行採決しました。私たちはこの違憲の法制を廃止にするために2000万人「戦争法の廃止を求める統一署名」に取り組んでいます。さらに安倍政権は今夏以降に9条をはじめとする、「憲法改正」をしようとしています。今年7月の参議院選挙では、改憲を阻止する勢力を1議席でも増やさなければなりません。その際、女性議員を増やそうと今国会に超党派の議員や市民の活動でクオータ法案の上程が準備されています。安倍政権は「2020年までに女性管理職3割」を掲げますが実態はほど遠いものです。しかし、国連では2030年までに指導的立場の半分を女性にするためすでに「203050」を目標に掲げています。
東日本大震災からまもなく5年がたちますが、福島第一原発事故は収束せず10万人を越える人々が故郷を奪われたままです。政府は無責任にも川内原発や高浜原発の再稼働を推し進めています。私たちは今後とも諦めずに粘り強く脱原発の実現に、全力を尽くしたいと考えます。
さらに、民意を無視した沖縄辺野古新基地建設を許さず、平和は武力で解決しないことを訴え続けます。

私たちふぇみん婦人民主クラブは今後とも皆さんと手を携えて、男女平等の推進や、貧困問題の解決、社会保障の整備、環境保護等に取り組み、誰もが尊重され、平和に安心して暮らせる社会を創るためにまい進します。
            201635日 
            ふぇみん婦人民主クラブ70周年の集い参加者一同