皆さん、こんにちは。まだまだ猛暑が続きます。
さて、8月24日、政府、東京電力はアルプス処理汚染水の海洋放出を強行したことについて、抗議声明を岸田首相、西村経産大臣宛に送りました。
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内閣総理大臣 岸田 文雄 様
経済産業大臣 西村 康稔 様
ふぇみん婦人民主クラブ
東京都渋谷区神宮前3-31-18
Tel 03(3402)3244
共同代表 片岡栄子 坂上祥子 二木洋子
アルプス処理汚染水の海洋放出に抗議します
私たちふぇみん婦人民主クラブは、1946年に結成された全国組織の女性団体です。平和の追求、ジェンダー平等や人権、脱原発、環境保護などの問題に取り組んでいます。
8月24日、政府、東京電力はアルプス処理汚染水の海洋放出を強行しました。近隣諸国や太平洋の国々、国内の漁業者をはじめとする市民の反対を押し切り、このような重要な案件を関係閣僚会議で決めてしまう暴挙に断固反対し、抗議します。
2015年、政府と東京電力は、関係者の理解なしに、いかなる処分も行わないとの約束を交わしました。しかし菅政権は2021年4月、海洋放出を決めました。当初の予算は34億円、期間は88ヶ月との予定でしたが、実際は1200億円に膨らみ、期間も30年から40年に及びます。モルタル固化案や水蒸気蒸発、タンクの増設などの代替案を検討することもなく、海洋放出ありきで進めてきました。廃炉の見通しもないまま、このような決定を急ぐ理由はどこにあるのでしょうか。
私たちは2011年福島第一原発事故を経験しました。未曾有の大災害でした。放射能が拡散され、近隣諸国に多大な影響を与えました。海に放出された放射性物質は大量でした。政府はあの原発事故の過酷さを忘れてしまったのでしょうか。福島第一原発は、未だ収束の見通しも立っていません。廃炉作業に伴う放射性廃棄物も増え続けています。ふるさとに帰ることのできない避難者も2万人以上います。これ以上放射性物質の拡散は許されません。
私たちは、未来世代に禍根を残すアルプス処理汚染水の海洋放出に抗議します