ふぇみん婦人民主クラブは、「戦後最初にできた大衆的な女性団体」として発足し、政党や宗教、政治組織とは関係なく、女性たちの自立した団体として、女性の人権、ジェンダー、平和、脱原発、環境の問題に取り組んできました。
これを記念して、3月5日に「ふぇみん婦人民主クラブ70周年のつどい~世代をこえて平和をつなぐ」を開催し、アピールを採択しました。
皆さま、これからも末永くどうぞよろしくお願いします。共に歩み続けましょう!
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アピール
ふぇみん婦人民主クラブ70周年のつどい~世代をこえて平和をつなぐ~
私たちふぇみん婦人民主クラブは今年の3月16日に70周年を迎えます。会員や読者、皆さまのお力で、70周年を迎えることができました。深く感謝申しあげます。
ふぇみん婦人民主クラブは、1946年「戦後最初にできた大衆的な女性団体」として発足しました。創立に当たっては、戦争中たくさんの女性たちが侵略戦争に加担した誤りを認識し、女性自身が民主的な力をつけていくという強い意志がこめられていました。
「女たちの手による女たちの新聞」である婦人民主新聞は同年8月22日に創刊しました。1991年3月からは「ふぇみん」の愛称で発行し続け、2012年9月15日号で3000号となりました。2016年3月5日号で3115号を数えます。
私たちは平和や女性の自立を求めて活動を続けてきましたが、今日なお必要とされる状況が続いていることに歯がゆさも感じています。
70周年を迎えるにあたり、もう一度女たちが結集し、時代を逆戻りさせないよう決意を胸に新たな出発式にしたいと考えています。
昨年、安倍政権は平和憲法をないがしろにする安保関連法制を強行採決しました。私たちはこの違憲の法制を廃止にするために2000万人「戦争法の廃止を求める統一署名」に取り組んでいます。さらに安倍政権は今夏以降に9条をはじめとする、「憲法改正」をしようとしています。今年7月の参議院選挙では、改憲を阻止する勢力を1議席でも増やさなければなりません。その際、女性議員を増やそうと今国会に超党派の議員や市民の活動でクオータ法案の上程が準備されています。安倍政権は「2020年までに女性管理職3割」を掲げますが実態はほど遠いものです。しかし、国連では2030年までに指導的立場の半分を女性にするためすでに「203050」を目標に掲げています。
東日本大震災からまもなく5年がたちますが、福島第一原発事故は収束せず10万人を越える人々が故郷を奪われたままです。政府は無責任にも川内原発や高浜原発の再稼働を推し進めています。私たちは今後とも諦めずに粘り強く脱原発の実現に、全力を尽くしたいと考えます。
さらに、民意を無視した沖縄辺野古新基地建設を許さず、平和は武力で解決しないことを訴え続けます。
私たちふぇみん婦人民主クラブは今後とも皆さんと手を携えて、男女平等の推進や、貧困問題の解決、社会保障の整備、環境保護等に取り組み、誰もが尊重され、平和に安心して暮らせる社会を創るためにまい進します。
2016年3月5日
ふぇみん婦人民主クラブ70周年の集い参加者一同