2021年2月8日月曜日

森喜朗・東京五輪組織委員会会長による女性蔑視発言に対する抗議声明をJOCに手渡しました!

 

  皆さん、こんにちは。

 23日にJOCの臨時評議員会の場で、森喜朗・東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会会長が、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言したことに対して、ふぇみんは本日以下の抗議声明を日本オリンピック委員会(JOCに手渡しました。

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202128

 

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 殿

公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC) 殿

内閣府特命担当大臣(男女共同参画担当) 橋本聖子 殿

 

 

抗議声明

 

森喜朗・東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会会長の女性蔑視発言に抗議し、会長退任と、東京オリンピック・パラリンピックの開催中止を求めます

 

ふぇみん婦人民主クラブ

                     共同代表 片岡栄子 岡田啓子

 

 

私たちふぇみん婦人民主クラブは、1946年に結成された全国組織の女性団体です。平和の追求、ジェンダー平等や人権、脱原発、環境保護などの問題に取り組んでいます。

 

23日にJOCの臨時評議員会の場で、森喜朗・東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会会長が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」「女性理事を4割にというのは文科省がうるさく言うんでね」「女性の数を増やしていく場合は、発言の時間もある程度は規制を促しておかないと終わらないので困る」という発言をしました。

このような女性を蔑視する発言と認識には憤りしかありません。翌日、森会長は発言を「撤回」したそうですが、女性の話が長いと言ったことについて「最近、女性の話をあまり聞いていないのでわからない」とさえ言い、到底事の重大性を認識しているとは思えません。

そのうえ、同会議に出席した評議員からは森会長の発言に笑い声すら漏れ、問い糺すような意見は出なかったと報道されています。評議員も森会長と同じ認識とみられ、同様に責任をとるべきです。

これらのことはまさに、現在の日本のジェンダーギャップ指数が153カ国中121位でしかないことの現れだと言えます。「男女共同参画」社会の推進を国として謳いながら、森会長のような発言が容認され、女性差別を糺すつもりがない社会であることがまたも世界中に発信されてしまいました。森発言に抗議する人々と共に、私たちも、森会長の退任を求めます。

 

もう一点、今、世界中で新型コロナウイルスへの感染に対する不安と、日々いのちや生活が脅かされている中、コロナ禍対策のため、そして福島原発事故の被災者に十分な対応をするためにも、東京オリンピック・パラリンピックの開催中止を求めます。

 

 

 

2020年12月17日木曜日

ふぇみん事務所 年末年始お休みのお知らせ

皆さん、いかがお過ごしですか?

 さて、ふぇみん事務所は、12月29日(火)から2021年1月4日(月)までお休みいたします。新年は、1月5日(火)からになります。

 ふぇみんのお店の年内発送のご注文は、12月23日(水)までです。在庫のないものは年明けの発送になります。 

 また、ファクス(fax 03-3401-3453)や、ウェブショップ 「ふぇみんマルシェ」

ではお休み中でもご注文いただけます。

 ふぇみんのPDF版ご購入サイトも、お休み中もご利用いただけます。

ふぇみんPDF版購入サイトはこちら

 

 助け合いつつ、よい年を迎えられますように。

                            ふぇみん

2020年11月17日火曜日

要望書「日本学術会議の任命拒否に抗議し、撤回を求めます」を内閣総理大臣宛に提出しました。

 

内閣総理大臣 菅 義偉 様

 

日本学術会議の任命拒否に抗議し、撤回を求めます 

                       ふぇみん婦人民主クラブ                   

                                                 共同代表 片岡栄子 岡田啓子

 

私たちふぇみん婦人民主クラブは、1946年に結成された全国組織の女性団体です。平和の追求、ジェンダーや人権、脱原発、環境保護などの問題に取り組んでいます。

 

菅首相は日本学術会議への任命拒否について、明確な理由を主権者である私たちに説明すべき義務があります。学問とは真理の探求であり、時の政権に左右されるものではなく、「学問の自由は、これを保障する。(憲法23条)」とあるように、独立して存在するものです。歴代内閣は日本学術会議の推薦を尊重する立場を守ってきました。日本には、科学者が戦争に協力した戦前の反省すべき歴史があり、したがって今回の任命拒否に関して私たちは強い関心を持たざるを得ません。内閣総理大臣は任命拒否の理由を丁寧に説明することが求められているのです。

 

今回任命拒否された6人はそれぞれ、集団的自衛権を認めた安全保障関連法や共謀罪(テロ等準備剤)、個人情報保護法などを批判してきた学者の方々です。菅総理が内閣の方針に意を唱える学者を排除したと見なされても不思議ではありません。日本学術会議の年間予算が10億円とのことですが、コロナ対策用としての支出されたマスク費用260億円と比較すれば無駄とは決して言えないはずです。多様性に関して、前副会長の渡辺美代子さんは、多様な会員を増やしてきた努力を「日本学術会議が科学者の世界も一般社会と同様、多様な人々の参画が求められ、異なる意見の衝突こそが必要だからである」と新聞に寄稿しています。私たちは、これまで日本学術会議が、積極的に政府に批判したり、発言することに敬意をもって受け止めていました。

 

現在、世界は新型コロナウイルスによるパンデミックの危機にあります。感染の不安だけでなく、命や生活を脅かされている人もいます。政府が最優先に取り組む課題は山積しています。学者の国会ともいわれる日本学術会議への人事介入しているときではありません。

 

私たちは、菅首相の日本学術会議の任命拒否に抗議し、撤回を求めます

       20201113

2020年10月30日金曜日

福島原発処理汚染水の海洋放出に対する声明を提出しました!

皆さま、こんにちは。

福島原発処理汚染水の海洋放出に対して、環境省、経産省、内科行く総理大臣宛に声明を出しました!どうぞお読み下さい。

 

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内閣総理大臣 菅 義偉 様        

 

   福島原発処理汚染水の海洋放出に反対します

 

ふぇみん婦人民主クラブ

共同代表 片岡栄子 岡田啓子

 

 私たちふぇみん婦人民主クラブは、1946年に結成された全国組織の女性団体です。平和の追求、女性問題や人権、脱原発、環境保護などの問題に取り組んでいます。

 

 東京電力福島第一原発の敷地内にたまる処理済み汚染水について、政府が海洋放出を決定すると報じられています。早ければ10月中にも正式に決める方針とのことです。私たちふぇみん婦人民主クラブはこの海洋放出には反対です。

 

20113月の福島原発の重大事故により、福島の人々は多くの困難に直面しました。事故後10年になろうとしている現在も4万人以上の人々が避難を続けています。福島に残った人、帰還した人、すべての人が不安を抱えながら日常を送っています。

困難に直面しながらも、福島の農業、漁業従事者も将来に向けて努力してきました。そこに今回の海洋放出です。政府は形式的な説明で解決しようとしています。東京電力はタンクを置く敷地の確保が難しいなどの理由を上げていますが、近くにある福島第二原発にも土地は十分にあります。識者の中には、もっと頑丈なタンクでの長期安定保管なども十分に検討すべきとの意見もあります。さらに福島県では59市町村のうち41市町村議会が反対や慎重な意見書の決議をしました。福島県漁連もすでに海洋放出には「断固反対」の声をあげています。海に最も近い漁業者の意見は重要です。そして、経済産業省が行ったパブリックコメントにも4000件を超える意見が寄せられ、その多くが海洋放出反対とのことでした。

 

政府はタンクの水を、海水で稀釈して基準値以下にすると言っていますが、未来の環境に対する無責任な言い逃れでしかありません。このようなことが通れば、海は汚染物質のゴミ捨て場になります。国際的にも日本がこのようなことをすることは許されません。

 

私たちは福島原発処理汚染水の海洋放出を決して認めることはできません

 

20201023