2020年10月30日金曜日

福島原発処理汚染水の海洋放出に対する声明を提出しました!

皆さま、こんにちは。

福島原発処理汚染水の海洋放出に対して、環境省、経産省、内科行く総理大臣宛に声明を出しました!どうぞお読み下さい。

 

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内閣総理大臣 菅 義偉 様        

 

   福島原発処理汚染水の海洋放出に反対します

 

ふぇみん婦人民主クラブ

共同代表 片岡栄子 岡田啓子

 

 私たちふぇみん婦人民主クラブは、1946年に結成された全国組織の女性団体です。平和の追求、女性問題や人権、脱原発、環境保護などの問題に取り組んでいます。

 

 東京電力福島第一原発の敷地内にたまる処理済み汚染水について、政府が海洋放出を決定すると報じられています。早ければ10月中にも正式に決める方針とのことです。私たちふぇみん婦人民主クラブはこの海洋放出には反対です。

 

20113月の福島原発の重大事故により、福島の人々は多くの困難に直面しました。事故後10年になろうとしている現在も4万人以上の人々が避難を続けています。福島に残った人、帰還した人、すべての人が不安を抱えながら日常を送っています。

困難に直面しながらも、福島の農業、漁業従事者も将来に向けて努力してきました。そこに今回の海洋放出です。政府は形式的な説明で解決しようとしています。東京電力はタンクを置く敷地の確保が難しいなどの理由を上げていますが、近くにある福島第二原発にも土地は十分にあります。識者の中には、もっと頑丈なタンクでの長期安定保管なども十分に検討すべきとの意見もあります。さらに福島県では59市町村のうち41市町村議会が反対や慎重な意見書の決議をしました。福島県漁連もすでに海洋放出には「断固反対」の声をあげています。海に最も近い漁業者の意見は重要です。そして、経済産業省が行ったパブリックコメントにも4000件を超える意見が寄せられ、その多くが海洋放出反対とのことでした。

 

政府はタンクの水を、海水で稀釈して基準値以下にすると言っていますが、未来の環境に対する無責任な言い逃れでしかありません。このようなことが通れば、海は汚染物質のゴミ捨て場になります。国際的にも日本がこのようなことをすることは許されません。

 

私たちは福島原発処理汚染水の海洋放出を決して認めることはできません

 

20201023

第59回ふぇみん婦人民主クラブ全国大会の大会宣言が採択されました!

 皆さま、こんにちは。

コロナの感染拡大状況は、全く気の抜けない状況になっていますね。

そんな中、先月9月26日にコロナで予定より遅れましたが、第59回ふぇみんふじんみんしゅくらぶ全国大会が開催され、大会宣言が 採択されました。

 

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59回ふぇみん婦人民主クラブ全国大会 大会宣言

 

新型コロナウイルス感染症(COVID19)のパンデミックで世界が大きく揺らいでいる。世界ではすでに3000万人以上が感染し、死者も100万人に迫ろうとしている。日本でも感染者数が増え続けている。

ケアの精神による政治か経済優先政治か。私たちの選択が改めて問われる時代となった。経済優先主義が生態系を侵し、動物ウイルスの変異としてCOVID19は全世界を襲ったのである。コロナウイルスによる社会変容を経験した後での社会は大きく変わらなければならない。どう変えていくのか?キイワードの一つは「ケア」=地球を修復しお互いを気遣う力。私たちが生きている今この時が、歴史的に大きな転換期に立っていることを強く認識しなければならない。

 アベノマスクに象徴されるコロナ対応の失敗で追い詰められた安倍首相の突然の「辞任」。病気を理由の演出された逃亡劇、私たちの力で引きずり降ろせなかったことが悔しい。長年官房長官として安倍政権を支えた菅氏が首相に就任した。隠ぺい・改ざん・嘘てんこ盛りの安倍政治をそのままそっくり継承するという。そして「自助」ファーストの社会像を掲げ、「規制改革」と行政のデジタル化を進めようとしている。マイナンバーカードによる一元管理を狙い監視社会を構築しようとしている。危険な動きである。「自己責任と競争」の価値観を政策とする菅政権に私たちの未来を託すわけにはいかない。

  

コロナ禍のなか、同時進行で取組まなければならないさまざまな重要課題・問題を私たちふぇみん婦人民主クラブは決して忘れていない。森友・加計問題(赤木さん遺書)、桜を見る会、辺野古基地反対、福島原発事故、脱原発・再稼働阻止、関電原発マネー不正還流、憲法改悪、地球温暖化、女性の人権、非正規雇用など。今まで通り積極的に取り組もう。国家権力を意識しながら、自分の足元でどう拠点をつくり闘っていくかを考えよう。来年創立75年を迎えるふぇみん婦人民主クラブにとっては、文字通り女性であることと民主主義が出発点である。厳しい状況ではあるが、個々人の力と創意を大切に、これからも地道に力強く活動を進めていこう。  

    

2020926日 

 

59回ふぇみん婦人民主クラブ全国大会参加者一同