皆さま、こんにちは。
福島原発処理汚染水の海洋放出に対して、環境省、経産省、内科行く総理大臣宛に声明を出しました!どうぞお読み下さい。
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内閣総理大臣 菅 義偉 様
福島原発処理汚染水の海洋放出に反対します
ふぇみん婦人民主クラブ
共同代表 片岡栄子 岡田啓子
私たちふぇみん婦人民主クラブは、1946年に結成された全国組織の女性団体です。平和の追求、女性問題や人権、脱原発、環境保護などの問題に取り組んでいます。
東京電力福島第一原発の敷地内にたまる処理済み汚染水について、政府が海洋放出を決定すると報じられています。早ければ10月中にも正式に決める方針とのことです。私たちふぇみん婦人民主クラブはこの海洋放出には反対です。
2011年3月の福島原発の重大事故により、福島の人々は多くの困難に直面しました。事故後10年になろうとしている現在も4万人以上の人々が避難を続けています。福島に残った人、帰還した人、すべての人が不安を抱えながら日常を送っています。
困難に直面しながらも、福島の農業、漁業従事者も将来に向けて努力してきました。そこに今回の海洋放出です。政府は形式的な説明で解決しようとしています。東京電力はタンクを置く敷地の確保が難しいなどの理由を上げていますが、近くにある福島第二原発にも土地は十分にあります。識者の中には、もっと頑丈なタンクでの長期安定保管なども十分に検討すべきとの意見もあります。さらに福島県では59市町村のうち41市町村議会が反対や慎重な意見書の決議をしました。福島県漁連もすでに海洋放出には「断固反対」の声をあげています。海に最も近い漁業者の意見は重要です。そして、経済産業省が行ったパブリックコメントにも4000件を超える意見が寄せられ、その多くが海洋放出反対とのことでした。
政府はタンクの水を、海水で稀釈して基準値以下にすると言っていますが、未来の環境に対する無責任な言い逃れでしかありません。このようなことが通れば、海は汚染物質のゴミ捨て場になります。国際的にも日本がこのようなことをすることは許されません。
私たちは福島原発処理汚染水の海洋放出を決して認めることはできません
2020年10月23日