今日、アメリカ大使館のもっていった、もうひとつの要請書です。
駐日米国大使 J・トーマス・シーファー様
在日米軍司令官 ブルース・ライト様
4軍調整官 リチャード・ジルマー様
沖縄海兵隊員による少女への性暴力事件に抗議し、基地の縮小・撤去を
求める要請書
○ 2月10日、沖縄県北谷町で海兵隊員ハドナット容疑者によりひき起こされた少女への卑劣な性暴力事件に対し、抑えきれない怒りをもって抗議します。少女が必死で逃げようとするところを巧みに騙し、連れ去り犯行に及んだこの米兵は、「20歳をこえた女性だと思った」と恥知らずな供述をしていますが、女性、子どもの人権をふみにじり恐怖に落としこむ性暴力は、全て凶悪犯罪であり厳罰を要求します。
○ 基地、軍隊が生み出してきた米兵犯罪が起きるたびに、米軍は「綱紀粛正」「再発防止」を幾度も約束してきました。しかしその後も事件は繰り返されています。私たちは今、「それは何故なのか?」とあなた方に問い、答えを求めます。今回も「米兵規律を厳格化」「外出制限強化」を言っていますが、従来とどこが違うのか明確にしていません。
性暴力事件や基地被害に苦しむ住民と共に私たちがこれまで強く求めてきたのは、目に見えるかたちでの基地の縮小と撤去です。これこそが実効性のある再発防止の道であり、早急に全てに優先する取組みを要求します。
○ 今回米軍は「米兵への教育プログラム」を見直すとのことですが、詳しい内容を公表するべきです。米兵着任研修のなかに「日米地位協定」が含まれていますが、米軍優位の「日米地位協定」が見直されない状況で研修を行うことは、米兵に特権意識を持たせ明らかに犯罪防止にマイナスです。私たちは「日米地位協定」の改定を重ねて要求します。
○ いま日米両政府がなすべきことは、性暴力の被害者を二度と出さないことであり、米兵犯罪の恐怖から生存権を回復する取り組みこそが急務です。しかし米軍関係者及び日本政府は今回の事件が「在日米軍再編」に支障を生じないように早期の収拾をはかろうとしており、このような軍事優先の画策は許せません。「在日米軍再編」がもたらす更なる基地機能強化策こそ、地域住民に多大な負担を強い、かつ新たな米兵犯罪につながるのであり、私たちはこの米軍再編を拒否します。
2008年2月19日
N0!レイプNO!ベース女たちの会(ふぇみん婦人民主クラブ気付)
基地はいらない!女たちの全国ネット