2014年9月12日金曜日

ふぇみんのアピール 「稼働原発ゼロ」1年を迎えて

皆さん、原発再稼働に向け、着々と事が動いていますが、実は、9月15日で、稼働している
原発ゼロになって一年って知っていましたか?

ふぇみんがアピールを出しました。

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アピール 「稼働原発ゼロ」1年を迎えて


私たちふぇみん婦人民主クラブは、敗戦翌年の1946年に結成された全国組織の女性団体です。平和憲法を生かしつつ、女性問題や人権や環境危機の諸問題に取り組んでいます。
今、日本全国の原発が停止して2014年9月15日で、1年になります。今年の暑い夏も全国で電力不足による停電は一度もありませんでした。

2011年3月の福島原発大事故の発生まで日本の電力の30%は原発により供給されていましたが、この1年間「原発ゼロ」の社会を実現できたのです。市民や企業が省エネルギーやエネルギーの効率化を進めるとともに、自然エネルギーの活用などがこの原発ゼロを達成させました。

私たちふぇみん婦人民主クラブは、原発が日本で稼働をはじめた1960年代から研究者の警告を聞き、その安全性に疑問をもっていました。以来原発のない社会をめざし活動を続けてきました。それだけにあの福島原発事故には大きな衝撃と自分たちの力及ばなかった無念さでいっぱいでした。

そんな私たちにとって、この1年間「原発ゼロ」で過ごせたことは格別の思いです。
しかし、いままた政府や電力会社は原発再稼働を進めようとしています。あの福島原発事故により、原発の危険性についてだれもが知り得たにもかかわらずです。

事故から3年半過ぎた今も福島第1原発の汚染水の流出すら止められず、廃炉の見通しなど全くたっていません。被曝は広範囲に及び、多くの人が日常生活を取り戻していません。汚染物質の処理も未解決です。

そのような中で最初に再稼働を認めようとしている川内原発では、火山噴火の危険性や避難方法の不備などいくつもの不安をかかえています。

私たちは「稼働原発ゼロ」を実現できた今、大きな危険をかかえた原発の再稼働を絶対許すことはできません。省エネルギ―や自然エネルギーの活用など、さまざまな英知を集めて原発にたよらない社会の実現をめざし、より一層努力いたします。
                            

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