こんにちは。
自衛隊駐屯地で防災訓練って?!
東京都大島町の都立大島高校2年の33人が神奈川県横須賀市にある陸上自衛隊武山駐屯地で宿泊防災訓練をすることに対して、ふぇみんは請願書を提出しました!
提出先は、 東京都教育委員会のほか、都立大島高校長と大島町長です。
2014年10月1日
東京都教育委員会委員長 木村 孟 様
同委員 遠藤 勝裕 様
同 竹花 豊 様
同 乙武 洋匡 様
同 山口 香 様
教育長 比留間 英人様
ふぇみん婦人民主クラブ
共同代表 設楽 ヨシ子 坪田 康子
請 願 書
自衛隊指導による都立大島高校の防災訓練を中止してください
私たちふぇみん婦人民主クラブは、敗戦翌年の1946年に結成された全国組織の女性団体です。平和憲法を生かしつつ、女性問題や人権や環境危機の諸問題に取り組んでいます。
2013年7月に田無工業高校生徒が自衛隊駐屯地で宿泊防災訓練を行ったとの新聞報道に接し、ただちに同月、「2度と繰り返さないように」との抗議文を貴委員会(と防衛省)に提出し、再実施との回答を受けてからは、実施前の13年11月と実施後の14年3月に請願書と質問書を出しています。
今回、東京都大島町の都立大島高校2年の33人が神奈川県横須賀市にある陸上自衛隊武山駐屯地で宿泊防災訓練をするとの新聞報道に接しました。かねてから、こうした事態の常態化と他校への広がりを強く懸念したことであり、あらためて強く抗議します。
この7月1日、安倍内閣は歴代政権において違憲とされてきた「集団的自衛権行使」容認を憲法学者や弁護士会などの広範な反対の声を押し切り、閣議決定しました。その翌日以降、全国の高校3年生の自宅に採用説明会案内が送付されたとのことです。奨学金の返還に苦しむ大学生には、自衛官の仕事を斡旋してはという案が文部科学省の有識者会議ででたとの報道もあります。あらゆる機会を自衛官確保に向けて動きはじめていることが感じられます。貴委員会主導により実施された田無工業高校の防災訓練から明確になったのは、自衛隊側にあっては、これは「募集広報実務訓練」あり、そのことにおいて貴委員会と連携しての行動だということになります。これは、先の大戦での軍国主義教育により、多くの若ものを死地への送ったその反省もないことであり、憲法の精神に照らしても許されることではなく、その責任は重大です。
集団的自衛権行使容認という新たな情勢を考慮するなら、12年2月作成された「都立高校改革推進計画第一次実施計画」で自衛隊を連携先に加えたことは将来にわたり、大きな禍根を残すことになり、これを早急に外すことをあらためて要求し、あわせて11月の大島高校による防災訓練の中止を求めます。私たちはあくまで教育と軍事の一体化に反対します。
(質問書を添えます)
質問書
■ 2014年11月の宿泊防災訓練について
1、参加する生徒33人は、どのようにして選んだのか?本人の希望によるものか、学校・教師側の指名によるものか?
2、13年7月の申込書は「陸上自衛隊隊内生活体験申込書」となっていたが、今回の参加申込書の名称はどうなのか?
3、保護者の同意は得たのか?
4、田無工業高校の場合は、引率の教員や教育委員会の関係者も含めて、すべての経費は東京都教育委員会が負担したとのことだが、今回も同様なのか?
5、公教育の一貫であり、先の江東区会場での訓練は一部公開でしたこともあるのに、なぜ今回は非公開なのか?