皆さん、こんにちは。
さて、第2次岸田内閣人事で、フェミニズム研究者やセクシュアルマイノリティーへの差別・中傷発言をした杉田水脈衆議院議員が総務大臣政務官に任命されました。
ふぇみんでは8月29日付けで、抗議・撤回要請書を岸田首相宛に送りました。
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2022年8月29日
内閣総理大臣 岸田 文雄 様
ふぇみん婦人民主クラブ
共同代表 片岡栄子 坂上祥子 二木洋子
杉田水脈衆院議員の総務大臣政務官任命に抗議し、撤回を求めます
私たちふぇみん婦人民主クラブは、1946年に結成された全国組織の女性団体です。ジェンダーや人権、平和の追求、脱原発、環境保護などの問題に取り組んでいます。
岸田首相の第2次内閣人事の顔ぶれを見て、唖然としました。女性閣僚の少なさとともに、杉田水脈衆院議員の総務大臣政務官への任命です。
杉田衆院議員の差別発言は枚挙にいとまがありません。「私は女性差別というのは存在していないと思うんです(2014年)」「男女平等は絶対に実現し得ない、反道徳の妄想です(2014年)」「LGBTのカップルは子どもを作らない、つまり生産性がない(2008年)」「女性はいくらでもウソをつけますから(2020年)」など。
更に、「国会議員による科研費介入とフェミニズムバッシングを許さない裁判」で明らかにされたように、杉田衆院議員は「ねつ造」「反日」などと名指しで研究者たちを非難中傷し、学問の自由に不当な介入を行なっています。
杉田衆院議員のこのような主張は、日本国憲法にうたわれたジェンダー平等の理念や、岸田政権が進めようとする「女性活躍男女共同参画の重点方針(女性版骨太方針2022)」に反するものです。また、政治家が学問の自由に介入することは許されません。
岸田首相は杉田衆院議員の過去の発言と行動に真摯に向き合い、今すぐ総務大臣政務官への任命を撤回すべきです。
人事の任命権を持つ岸田首相の判断を強く求めます。