ふぇみんでは、3.11の福島原発事故以降、毎月毎月、経産省大臣宛に核燃サイクル中止を求める要請書を提出しています。
3月24日にも要請書を出しましたので、ぜひお読み下さい!
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2022年3月24日
経済産業省大臣
萩生田光一 様
ふぇみん婦人民主クラブ
東京都渋谷区神宮前3-31-18
Tel 03(3402)3244
共同代表 片岡栄子 岡田啓子
要 請 書
私たちふぇみん婦人民主クラブは、1946年に結成された全国組織の女性団体です。平和の追求、ジェンダーや人権、脱原発、環境保護などの問題に取り組んでいます。
3月16日深夜に震度6強の地震が宮城県、福島県を襲いました。震源地は福島県沖、マグニチュードは7.4。東電福島第一原発では使用済み核燃料プールの冷却が一時停止、格納容器の内部圧力低下、汚染水を保管しているタンクがずれたなどの報道がありました。東日本大震災の記憶が瞬時に蘇り恐怖を感じた人も多かったと聞きます。その大震災から11年が過ぎましたが、未だ福島第一原発事故の収束は見えません。核燃料デブリの試験的な取り出しについても、ようやく始めようとしている段階であり、廃炉への道筋は不透明です。さらに原発事故によって避難を余儀なくされた方も多く、原発事故に伴う福島県内の避難指示は双葉町など7市町村で帰還困難区域が続いています。日本は世界有数の地震大国であり、原発は近隣に居住する人々に常に多くの危険と不安をもたらす施設です。
2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻は、廃炉中のチェルノブイリ原発を占拠し、3月4日にはウクライナ南部にある欧州最大級のザポロジエ原発を攻撃し占拠しました。さらにロシア軍の攻撃は激しさを増し、インフラ施設にも及んでいます。送電網が攻撃され外部電源がなくなれば冷却機能が失われ、東電福島第一原発のようにメルトダウンが起こり、核惨事が起きる可能性があります。
ロシアの原発への攻撃は、原子力発電所が「兵器」になることを世界中に明らかにしたと思います。戦争や災害で原発が破壊されれば、膨大な電力供給が一挙に失われます。原発依存は電力の安定供給上も大きなリスクです。誰もが放射能事故を心配しないで暮らせるよう下記のことを要請します。
記
1 核燃サイクル政策から撤退し、再処理事業を中止すること
2 福島第一原発の廃炉作業を安全に進め、放射能汚染水の海洋放出をさせないこと
3 原発の再稼働をやめ、全ての原発を廃炉にすること
4 原発の新増設、建て替えをすることなく、原子力政策から撤退すること
5 再生可能エネルギーの割合を高める支援策をとること