ふぇみんは抗議声明をリリースしました。
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北原みのりさん、ろくでなし子さん逮捕への抗議声明
ふぇみん婦人民主クラブ
共同代表 設楽ヨシ子 坪田康子
私たちは、1946年に設立された、女性の人権・多様な生き方の保障、脱原発、平和の追求、環境保護などを目標に活動している団体です。
12月3日、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」経営者で作家の北原みのりさんとアーティストのろくでなし子さんの逮捕(容疑はわいせつ物公然陳列、わいせつ物頒布等)に、驚きと憤りを感じています。
北原みのりさんはフェミニズムの思想を背景に、その思想の実践として、女性が自分の性を取り戻す活動を「ラブピースクラブ」の経営を通して行ってきました。2006年3月に行われた、ふぇみん婦人民主クラブ創立60周年記念の集いでは、「フェミ 冬の時代」と題して講演をお願いしました。また、女性が生きやすい社会のために、近年の右傾化社会や、安倍政権の政策に、いち早く的確に批判を行ってきました。
ろくでなし子さんは、女性が自らの性を取り戻す活動の一環として、アーティストとして、女性器を用いた表現活動を行ってきて、多くの女性たちの共感を得てきた人で、今年7月の同罪名での不当逮捕および取り調べの様子を、メディアで発表していました。
電車内広告や男性用ポルノの中で、女性差別的・暴力的表現が公然と陳列されているにもかかわらず、なぜ女性がこれまで男性中心主義社会の中で貶められてきた自らの性を取り戻すための活動が、「わいせつ」に当たるのでしょうか。「わいせつ」概念こそ、社会・時代によって変わるものであり、性器描写のみを取り締まり対象にしていることの歪んだ価値観も指摘されているところです。さらにそこに女性差別的視点が入っていることは女性たちがこれまで再三指摘してきました。
また、仮に2人の活動が罪名にあたるとしても、安部政権の2年間が問われる衆議院議員選挙前という今、なぜ、証拠隠滅や逃亡の恐れがないのに「逮捕」されるのでしょうか。政権批判を公然と行ったことへの懲罰でしょうか。
私たちは、北原みのりさんとろくでなし子さんの逮捕に強く抗議するとともに、2人の一刻も早い釈放と、罪状の見直し、強硬な捜査の中止を切に求めます。