2021年6月30日水曜日

関西電力「美浜原発3号機」の再稼働への抗議声明と、経済産業省大臣宛てに要請書を送りました!

 皆さん、こんにちは。

 40年超えの老朽原発、関西電力「美浜原発3号機」の再稼働に対して、ふぇみんでは6月23日に抗議声明を出し、経済産業省大臣宛てに要請書を6月24日に送りました。

ぜひお読みください。

 

************抗議声明***************

 

     抗議声明

 

私たちは関西電力「美浜原発3号機」の再稼働に反対します

 

                    ふぇみん婦人民主クラブ

                   共同代表 片岡栄子 岡田啓子

 

 私たちふぇみん婦人民主クラブは、1946年に結成された全国組織の女性団体です。平和の追求、ジェンダー平等や人権、脱原発、環境保護などの問題に取り組んでいます。

 

 関西電力美浜原発3号機は運転開始から40年を超えました。40年超えの老朽原発の再稼働は重大事故を起こす危険性が高く、決して認めることはできません。運転開始から44年の美浜原発3号機は、2004年にもタービン建屋内で2次系配管の破損事故が発生し、死者を含む多くの方々が被災した非常に危険な原発です。

 

 621日、福井県、滋賀県、京都府の住民が美浜原発の差し止めを求めて大阪地裁に仮処分の申し立てをしました。美浜原発3号機は老朽化が進み、事故発生のリスクが飛躍的に高まるとしています。 

 

20113月の福島原発事故を経験した私たちは、二度と同じ間違いを起こすことはできません。事故の悲惨さは10年が過ぎた今も続いています。4万人以上の人々が避難を続けています。福島に残った人、帰還した人、すべての人が不安を抱えながら日常を送っています。福島の経験を決して忘れてはなりません。

 

子どもたちや私たちの健康を奪わないでください。いのちを危険にさらさないでください。故郷を奪わないでください。子どもたちの未来を大切にしてください。福島の苦しみを忘れないでください。

 

    私たちは関西電力「美浜原発3号機」の再稼働に反対します

 

 

 

***********経産省宛要請書************* 

 

経済産業省大臣                               2021624

  梶山 弘志 様

ふぇみん婦人民主クラブ  

共同代表 片岡栄子 岡田啓子

要 請 書

 

私たちふぇみん婦人民主クラブは、1946年に結成された全国組織の女性団体です。平和の追求、ジェンダー平等や人権、脱原発、環境保護などの問題に取り組んでいます。

 

 最近の社会の話題は、コロナワクチン接種と五輪関連でいっぱいです。納得のいく情報や説明はほとんどなくなりました。そんな中、充分な審議もされない法案が議会を通過し、野党の会期延長を要求する声もむなしく、強引に閉会されてしまいました。過去を未清算のまま、ことが進められていくように感じます。

 

 「福島のいのちの電話」では被災相談が深刻化しています。10年という月日の中で、真実は隠され、国は国民を守らない、福島県民は核の実験材料にされ、事故はいまだに終わらない、膨大な放射性のごみは残り、拡散される、ということが具体的な現実となっています。

 「電気」の使えない社会は夢物語となっている現実。発電するためのエネルギーを使うことは大なり、小なりのダメージをともなうもの、だからできるだけ電気を使わない社会生活を営むこと、化石燃料や原子力でない環境破壊の少ないエネルギーを選ばなくてはなりません。この地球環境に負荷を与えないようにしなければなりません。

 今年の夏も猛暑が予測されています。都会の暑さを涼しさに変えるシステムはないものか?電力需要の大きいときに、原因の太陽の力を利用することはできないのかと考えています。発電の地産地消が必要と考えます。

 

 国民が安心して健やかにくらすことを願い、下記のことを要請します。

               記

1、 福島第一原発の廃炉を安全第一に進め、事故被害者への充分な救済・補償を行うこと

2、 核燃料サイクル政策を止め、再処理事業は中止すること

3、 化石燃料を減らし、すべての原発を廃炉にすること

4、 エネルギー基本政策の策定にあたっては、責任主体を明瞭にして検討すること

5、 再生可能エネルギーによる発電を普及させること。電力市場の仕組みを変えること

6、 原発事故による汚染水は海洋放出せず、陸上に保管し放射能の減衰を待つこと