憲法改正など誰が望んでいるのでしょう・・・?!
憲法審査会が再び始まろうとしています。
ふぇみんは、4月26日に、「憲法審査会再始動をしないことの要請」を、
憲法審査会会長ほか宛てに送りました。
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自民党憲法改正推進本部長 下村博文 様
憲法審査会与党筆頭幹事 新藤義孝 様
憲法審査会会長 森英介 様
公明党憲法調査会長 北側一雄 様
<憲法審査会再始動をしないことの要請>
日夜ご多忙にご活動のことと拝察いたします。
私たちふぇみん婦人民主クラブは、1946年の創立以来、女性の人権、平和、環境問題などに取りくんできた全国組織の女性団体です。
さて、憲法審査会開催に関して安倍政権は、野党に対し早期の開催を執拗に迫っています。過日は開催に同意しない野党議員に対し「サボタージュだ」との暴言が聞かれましたが、これは誤った認識であるのは勿論です。何故かと言えば、いま「国民」の多くが政治に求めているものは生活、経済の安定であり、社会保障制度の充実が上位です。「改憲」への関心は長年にわたる世論の動向をみても下位にあることは明らかであり、それ故に一部を除く野党の大半が、「改憲」ありきの強引な憲法審査会の開催に同意できないのは当然ではないでしょうか。
そして今回私たちが「憲法審査会再始動をしないことの要請」を行うのも、有権者が求めていない「改憲」テーブル設置を、強行しようとする政治への異議申し立てに他なりません。
折しも安倍首相側近ともいえる萩生田幹事長代行が「新しい時代になったら自民党は少しワイルドな憲法審査を進めていかないといけない」と述べたと報道されました。「ワイルドに進める」とは国会内での数の威力を背景にした運営を示唆するものです。さらに「野党側の理解が得られなくても審査会の開催を検討すべき」との見解を示したとのことです(4/18、NHK)。
これらの強圧的な発言を見過ごすことは許されません。2000年に始まった「憲法調査会」当時から「憲法論議は静かな環境でこそなされるべきだ」との言葉は、与野党を超えた多くの議員の合意でした。安倍政権になってから、この合意は踏みにじられてきた感があります。今一度この合意を想起することを強く訴え、主権者不在の「憲法審査会」開催を強行しないことを重ねて要請します。
2019年4月26日
ふぇみん婦人民主クラブ
共同代表 片岡栄子 岡田啓子