2018年10月25日木曜日

トリチウム等汚染水などについて、経産省大臣に要請書を送りました!

皆さま、こんにちは。
東京はすこしだけあたたかく感じる日が何日か続いています。

さて、ふぇみんでは、10月24日、経済産業省大臣に宛てて、以下の要請書を送りました!

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経済産業省大臣
  世耕 弘成 様

ふぇみん婦人民主クラブ  

共同代表 片岡栄子 岡田啓子

要 請 書

 私たちふぇみん婦人民主クラブは、1946年に結成された全国組織の女性団体です。平和の追求、ジェンダーや人権、脱原発、環境保護などの問題に取り組んでいます。

 東京電力福島第一原発の敷地内にたまり続ける放射性物質トリチウム水の処分方法を巡り、830日に福島県富岡町、31日に福島県郡山市、東京都の三カ所で公聴会が開かれました。これは貴省の「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会」が広く国民に意見を聞くために行ったものです。タンクを建設する用地が限界に近づいていることから廃炉作業の土地確保のためとして、海洋放出、地層注入等5つの方法を提案していますが、特に海洋放出については公述人44名中42名が反対、慎重意見でした。
 公聴会の資料には「トリチウムは自然界にも存在し、水と同じ性質を持つため、人や特定の生物への濃縮は確認されていない健康への影響もセシウム137の約700分の1程度と小さくなっている。」とありますが、もしそうならば、なぜタンクを作って保管し続けてきたのでしょうか?

原子力規制委員会の更田委員長は「海洋放出が唯一の選択肢」と発言、公聴会でも「海洋放出が技術的にみれば一番短期間でコスト的には安い」と誘導するかのような報告があり、「廃炉が遅れても良いのか」という貴省の態度では国民の理解は得られないと思います。
さらに最近、処理したはずのタンクから基準を超えるヨウ素129、ストロンチウム90などが検出されたことを東京電力は明らかにしました。これで海洋放出したら、漁業被害は福島県だけにとどまりません。有機水銀を海に流し続けた水俣の苦い経験に学び、人の健康を第一に考えてください。
私たちは下記のことを要請します。
1 福島第一原発の廃炉事業を環境・作業従事者に配慮して進め、トリチウム等「処理水」の海洋放出をさせないこと
2 核燃サイクルの破たんを認め、再処理事業を中止すること
3 新高速炉計画を中止し、「もんじゅ」廃炉に全力を傾注すること
4 原発の再稼働をやめ、全ての原発を廃炉にすること
5 老朽化した東海第二原発の運転延長を認めないこと

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